08 一目で分かる魚の病気の対処法
それぞれの病気には、
それぞれの対処法があります。
間違った治療では、魚も元気 になりません。
※魚病薬の使用にあたっては、
使用上の注意をよく読んでください。
- 病名/魚の状態
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症 状原 因治 療
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病名/魚の状態
エピティリス症
エピティリス症
- 症 状
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- 初期症状として 体表に米粒大の白点が発生。
- 進行すると拡大、白雲状になる。
- ゴリドラス、パレアトゥス、パビリオクロミス、ラミレジィ、金魚などに多く見られる。
- 原 因
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- 釣り鐘状の繊毛虫類の一種エピティリスが寄生、繁殖しコロニーを作る。別名「つりがね虫病」。
- 治 療
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- 魚病薬はニューグリーンF、グリーンF、グリーンFリキッド、メチレンブルー液、マラカイトグリーン液などを使用し薬浴。
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病名/魚の状態
ウーディニウム症
ウーディニウム症
- 症 状
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- 白点病よりも細かい白点が付着したようになる。
- ヒレをたたんで、体をふるわせるなどの症状が現れる。
- 小型のコイの仲間などに多い。
- 原 因
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- 原虫類の一種ウーディニウムが寄生し発病する。別名「サビ病」「コショウ病」。
- 治 療
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- 魚病薬はニューグリーンF、グリーンF、グリーンFリキツド、グリーンFクリアー、メチレンブルー液などを使用し、薬浴。
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病名/魚の状態
外傷
外傷
- 症 状
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- 体表に傷がつき血がにじんだりしている。
- 病気の感染によって患部が傷つくことがある。
- 原 因
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- 輸送時や移動時の網によってなることが多い。
- 治 療
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- 魚病薬はグリーンFゴールド、グリーンFゴールドリキッド、観パラDなどを使用し薬浴。
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病名/魚の状態
白点病
白点病
- 症 状
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- 体表やヒレに小さな白点が発生。
- 発展すると全身が白点だらけになり衰弱死してしまう。
- エラに寄生すると窒息死する事もある。
- 原 因
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- 白点虫と呼ばれる原生動物の一種が表皮に寄生し発病。
- 急激な水温の低下や過密飼育など。
- 伝染力が強い。
- 治 療
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- 水温を28~30℃に徐々に上げる。
- 魚病薬はニューグリーンF、グリーンF、グリーンFリキッド、グリーンFクリアー、メチレンブルー液などを使用し薬浴。
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病名/魚の状態
カラムナリス病
カラムナリス病
- 症 状
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- 初期症状として黄白色の斑点が現れ徐々に拡大、体表が発赤、尾がさけて溶け出したりする。
- 場所によって工ラ病、尾くされ病、コットンマウス病と呼ばれ患部が白濁する。
- 原 因
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- カラムナリスと呼ばれる細菌の感染による発症が基本。
- 外傷、水質変化なども考えられる。
- 治 療
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- 魚病薬はグリーンFゴールド、グリーンFリキッド、観パラD、グリーンFゴールドリキッド、メチレンフルー液、エルバージェエースなどを使用し薬浴。
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病名/魚の状態
マツカサ病
マツカサ病
- 症 状
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- 食欲が落ち、体色が黒っぽくなる。
- 進行すると鱗が逆立ち松かさ状になる。
- 腹がふくれる腹水病や目が飛び出るポップアイなども観察される。
- 原 因
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- 飼育水の水質悪化やpHの低下時に発生しやすい。
- エロモナスという細菌の一種による感染で発症。
- 伝染力は低いが治療は困難。
- 治 療
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- 魚病薬は観パラD、グリーンFゴールド、グリーンFゴールドリキッド、エルバージェエースなどを使用し薬浴。
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病名/魚の状態
穴あき病
穴あき病
- 症 状
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- 初期症状として体表が発赤。
- 進行すると鱗がとれ、体表に穴があいてしまう。
- 原 因
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- エロモナスという細薗の一種による感染で発病すると言われる。
- 水温低下による環境変化で発生しやすい。
- 治 療
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- 水温を28~30℃に徐々に上げる。
- 魚病薬は観パラD、ニューグリーンF、グリーンF、グリーンFゴールドリキッド、エルバージェエースなどを使用し薬浴。
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病名/魚の状態
水カビ病
水カビ病
- 症 状
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- 体表やエラに綿毛状の白い水力ビが付着。
- 悪化すると出血したり、皮膚が崩壊する。
- 原 因
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- 体表のスレや傷ついた患部、他の寄生虫などで傷ついた場所に下等菌類の一種、水カビ科の仲間が寄生し発病。
- 治 療
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- 局部的な場合はピンセットなどで取り除き、薬浴させる。
- 魚病薬はニューグリーンF、グリーンF、グリーンFリキッド、メチレンブルー液などを使用し薬浴。
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病名/魚の状態
鰓病
鰓病
- 症 状
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- エラ蓋を閉じなくなり、呼吸が早くなる。
- 急に狂ったように泳ぎだしたりすることもある。
- 原 因
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- 原因は多岐にわたり診断が困難。
- 寄生虫類の感染によって発症する場合がある。
- 細薗のカラムナリスが原因の場合がある。
- 治 療
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- 魚病薬はニューグリーンF、グリーンFゴールドリキッドを併用した薬浴など。
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病名/魚の状態
陽管鞭毛虫症
陽管鞭毛虫症
- 症 状
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- 元気がなく食欲が低下し、体色が黒っぽくなる。
- 白いフンをするようになる。
- ディスカスに多い病気。
- 原 因
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- 腸の中に原生動物の鞭毛虫の一種が寄生し発病。
- 治 療
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- 虫下し用のディスカスハンバーグを与える。
- メトロニダゾールという駆虫剤を餌に混ぜて与える。
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病名/魚の状態
ディスカス病
ディスカス病
- 症 状
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- 体色が黒っぽくなる、体を傾斜させる、粘液の異常分泌、元気がなくなるなど症状はさまざま。
- 数日で死亡することが多い。
- 原 因
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- 原因は不明。一滴の水で他の水槽に感染することがあるほど伝染力は強力で急速に拡がる。
- 治 療
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- 完全な治療法は明確にされていない。水温を32~34℃まで上げる、pHを5.0まで下げるなどが有効と言われている。
- 魚病薬は観パラD、エルバージェエースの使用が有効と言われている。
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病名/魚の状態
イカリムシ症
イカリムシ症
- 症 状
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- 名前のとおりイカリの形をした1cmほどの寄生虫が体表やエラに寄生。
- 寄生部分が充血し傷となり細菌や水カビの感染原因となる場合がある。
- 原 因
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- イカリムシと呼ばれる甲殻類の一種が寄生。
- 成虫は頭部を体表に潜り込ませる。
- 治 療
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- 発見次第ピンセットで取り除く。
- ただし幼生はムシクリア液などの薬浴で駆除。
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病名/魚の状態
ウオジラミ症
ウオジラミ症
- 症 状
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- 3~5mmほどのチョウと呼ばれる寄生虫が体表やエラの付け根に付着。
- 魚がガラス等にしきりに体を擦りつける動きを見せる。
- 原 因
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- 甲殻類の一種チョウが寄生。
- チョウ自体が魚から魚に泳いで感染。
- 治 療
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- 発見次第ピンセットで取り除く。
- ムシクリア液を使用した薬浴で駆除。